岡山理科大学獣医学部
国際獣医教育研究センター
国际兽医教育研究中心
國際獸醫教育研究中心
국제 수의 교육 연구 센터
ศูนย์ศึกษาและวิจัยด้านสัตวแพทย์นานาชาติ
Trung tâm nghiên cứu giáo dục thú y quốc tế
Pusat Pendidikan & Penyelidikan Perubatan Veterinar Antarabangsa
Pusat Pendidikan dan Penelitian Veteriner Internasional
2024年2月27日から3月5日にかけてフィリピン大学ロスバニョス校(University of the Philippines Los Banõs;UPLB)を訪問した際の様子について報告させていただきます。
UPLBはフィリピンの首都マニラから車で1時間程度でアクセス可能なラグナ州ロスバニョスにキャンパスを構えています。キャンパスの主要部分の面積は1,000ヘクタール以上と非常に広く、主要キャンパス以外にもラグナ州の至る所に森林保護区等の所有地があり、総面積は15,000ヘクタール以上となります。今回訪問した獣医学部を含め11学部(主に農学系)で構成されており、約9,000人の学部学生、約2,500人の大学院生が所属しています。フィリピン大学自体がフィリピン共和国内で最も歴史がある最高学府ですが、同大学獣医学部もやはり同国で最高水準の獣医校として知られています。今回の訪問では、UPLBとの共同研究の協議と遂行、UPLB獣医学部長への岡山理科大学大学院獣医学研究科の紹介を主に行いました。
まずUPLBとの共同研究の協議と遂行について報告させていただきます。新型コロナウイルスはじめ、様々な新興感染症の原因ウイルスの自然宿主と目されていることから、翼手目(コウモリ)由来感染症の研究は現在、米国疾病予防管理センター(CDC)等様々な研究機関でなされています。本学前獣医学部長である吉川泰弘先生とUPLBは15年以上前より翼手目由来感染症に着目し共同研究を行っており、私はじめ本学獣医学部の教員も同チームのメンバーとして参加しています。今回は翼手目の生態のエキスパートであるUPLBのPhillip Alviola博士と共に食果コウモリを主なターゲットとして疫学調査を行いました。また調査期間中に今後の共同研究にあたり、生物の多様性に関する条約の遺伝資源の取得の機会及びその利用から生ずる利益の公正かつ衡平な配分に関する名古屋議定書への対応等についても協議しました。
次に、滞在期間中にフィリピン大学獣医学部長であるMaria Amelita C. Estacio博士、同副学部長であるMichelle Grace V. Paraso博士、同事務局長(College secretary)であるMark Joseph M. Desamero博士と面会する機会をいただきましたので、この際に協議した内容について報告させていただきます。まず、2024年度に設立される岡山理科大学大学院獣医学研究科の紹介をさせていただき、本学研究科との共同研究や大学院への留学の可能性について協議しました。
Estacio学部長、Desamero事務局長との協議の様子
Estacio博士は名古屋大学に、Desamero博士は東京大学において学位を取得しており、日本に非常に好意的でした。一方で、UPLBは学部生に対しては勿論、大学院生に向けた奨学金制度が充実しており、留学生獲得に際し、金銭面のサポート制度の充実は一つの課題であると痛感しました。
本学獣医学部とUPLBの更なる共同研究の可能性についても同時に協議を行い、感染症研究に加え、腫瘍系の研究に興味を持っていることから、まずは共同研究に興味のある教員がオンラインでセミナーを開催する等することで、共同研究の可能性について探る機会を設けてはどうかとの提案を受けました。今後学内の教員と協議し、実際に開催することの可否について協議し、より幅広い研究分野で共同研究を発展させ、教員や学生間での交流を図っていきたいと思います。
Estacio学部長と共に
最後に、その他今回の訪問で印象的だった点についてご紹介させていただきます。4年前にも同プログラムを利用してUPLBを訪問しているのですが、その際と比較して学内環境をより充実させていました。特にセキュリティ面では、UPLB周辺自体が元々大学町なので治安の良い地域ではあるのですが、更に学内の建物の入り口にセキュリティゲートを設ける等、より向上している様子が覗えました。今回の訪問には本学の学部生が一人同行したのですが、治安面では不安に思うことは何もなく、フィリピン料理は日本人の口に合うものが多かったことから、非常に楽しんでいるようでした。また熱帯気候であるため、UPLBの学生の多くは朝6時頃から登校し、サークル活動や勉強に取り組む様子が見られ、同行した学生はそのような充実したキャンパスライフにも感銘を受けていました。UPLBは短期で英語留学を受け入れており、UPLB内の他学部は日本の大学と農学英語研修を行っている実績があるとのことも、今回の学部長の面談の際にも話題に上りました。短期留学や研修先としてUPLBへ本学から学生を派遣することも、学生の刺激になるため、今後検討しても良いのではないかと考えました。
今回UPLBへ訪問する機会を与えて下さいました国際獣医教育研究センターの関係者の皆様に改めて感謝申し上げます。
報告者
獣医学部 獣医学科
微生物講座 講師
藤井 ひかる
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