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韓日・粘液胞子虫シンポジウム参加報告

2019年9月24~25日、韓国・釜山市の韓国国立水産科学院(National Institute of Fisheries Science)で開催された「韓日・粘液胞子虫シンポジウム」に本獣医学部より横山 博教授が参加しました。
この国際シンポジウムにおいて、横山教授は、「Current status of myxosporeans and drug development in Japan」(日本における粘液胞子虫の感染状況と薬剤開発の現状)という題目で、招待講演を行いました。本講演では、魚類寄生粘液胞子虫類の一般的な生物学を解説したのち、日本における代表的な養殖魚の粘液胞子虫病について紹介しました。次に、過去から現在にわたる化学療法の試みについて説明した後、近年、日韓両国で問題になっているヒラメのクドア食中毒の現状と対策について具体的に解説しました。

横山教授の招待講演

総合討議

続いて、済州大学のShin Sangphil博士により、「Current status of myxosporeans and new cases in Korea」(韓国における粘液胞子虫の感染状況および新種発生事例)について報告がなされました。その後、総合討議が行われ、とくに日本のヒラメ種苗生産場で行われている用水処理による感染防除対策は、韓国では現実的に困難であることが説明されました。

岡山理大の紹介冊子

シンポジウム後の集合写真

粘液胞子虫の分離技術の研修

翌日は、国立医薬品食品衛生研究所の大西貴弘博士により、粘液胞子虫の分離・精製法および保存技術について研修が行われ、胞子の失活法等の議論がなされました。近年、日本と韓国は政治的に不安定な状況にありますが、2日間にわたり当事者間で議論できたことは、両国の友好と理解を深めるために重要であり、今後も積極的な情報交換を続けていくことを約束しました。

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